Merry X’mas♫

思えばコンサートやイベントで走り回っていることが多いクリスマス。明日は本番ですが、ゆったりとこうして誕生日のクリスマスイブを迎えられることもないので、筆をとってみます。

 

 

2022年、世相の「今年の漢字」は戦。振り返ると、立春の頃には東ヨーロッパで内戦が始まり、世界中に様々な影響を与え続けていました。奇しくも11月に主催したリサイタル企画「Music Cafe Hana vol.5」では、今日ウクライナ領であるドネツク出身であり、ロシアの誇る音楽家であるプロコフィエフの作品をメインに取り組む運びとなりましたが、ちょうど彼自身もロシア革命による内戦からの亡命を経験しており、また亡命から帰国までの過程で多様な趣味や芸術活動に目覚めて…という人間らしさも、狂気を思わせるような作風も、1作品のあるところあるところに違った人格が感じられ、それをライブで味わっていただけたら..という気持ちで演奏いたしました。

 

皆さんの今年の漢字は、どんなものでしょう?

私は、「環」という漢字を2022年の自分の人生に当てはめたいです。

 

2019年から2022年頃まで、約3年間は自分の人生の中でこれ以上ないほど本当に本当に大きな変化の時期でした。
(あと10年経っても、この3年間で人生が変わった、と言っているような気がする)

 

社会的な災もありましたが、それより前からずっと自分が抱えている災も、あちこちでぶつかって作った傷も、全てが自分であり、それで大丈夫と考えられるようになりました。失っていたステージや仕事が戻ってきたり、新しいスタイルになったからこそ関わることができた人や物事に多く恵まれ、少しキャパオーバーにもなりましたが、これから大切にしていくものがとてもよくわかった1年でした。

 

私の生き方には、世間的に目に見えるような形での確固たる野望やベクトルがないので、近しい人にこそ自信のないように見えたり、欲がない、もったいない、と言われることも多いです。
それでも今も一番の喜びは、日々生きる中で縁のある方々が心で欲しているものに音で応えることで、それは時には音楽家であり、時には音楽のかけらにちょっとしたノスタルジーを感じている通りすがりの人であり、色々です。そんな生き方の中で自分の探究心や、美しく感じる芸術を完成に近づけていくような鍛錬ができれば幸せです。ある意味排他的にもなり得るベクトルを持たないからこそ人に寄り添える、そんな自分を認めて大切にしていきたいです。

 

毎年、この時期になると自分の来年の目標を考えていました。2020年はちょっとのんびり楽しく生きる、21年はスキルアップと自分を整える、22年は自分と人のためにさらに本気で音楽する、でした。来年2023年は、ひとまわりして還ってきた自分らしい人生をより楽しく生きられるよう、お気に入りでいっぱいにする1年を目標に掲げて過ごしていきます♪

 

近頃急に冷え込みました。
暖かくして皆様が幸せなクリスマスと新年を迎えられることをお祈りします。

 

 

 

佐々木華 ドルチェ・クラシックチャンネル様での音源ダウンロードは こちら

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