あっという間に3月がやってきました。
世間では新型のウイルスで社会が混乱、いくつかの仕事さえ無くなってはしまいましたが、残されたものへの最善の準備と自分を高めるための時間と自己発信でできる活動にひたすら取り組むという気持ちとしてはあまり変わらない日々を過ごしています。
残念ではありますが、社会と関わるお仕事なので仕方ありませんし、音楽の道を選んで平生生かされているのは自分自身です。それよりもむしろ、温かい人々の対応や応援によりありがたみを感じています。
今日は先月最も心にのこったコンサートの振り返りをしようかなと思います。
2月の7日に熱海のグランバッハホテルにお招きいただき、古楽器のトリオコンサートに出演しました。
昔からバッハ大好きな私ですが、なんと同じくバッハが大好きなオーナーが作られた系列のホテル。ホテルの名前から、内装、装飾までこだわり抜いた作りにため息が出そうな場所でした。
ホテルの控え室からは熱海城や広い海、山が一望できます。
貴族の使いのような気分で控え室でサンドイッチやお菓子をいただきながらおさらい。:;(∩´﹏`∩);:
素敵な方々に囲まれ、いい本番となりました。
このような素敵な場所は、お客様も上品な方ばかりで、真剣に1音1音を受け取ってくれようとする姿勢に、さらに集中ができました。
プログラムは、J S,BachのトリオソナタG-dur、そしてバッハの次男であるC.P.E.BachのトリオソナタB♭-dur
そして出演者のソロを1曲ずつ。フルートではクープランの王宮のコンセール2番を演奏しました。
演奏を生業としていると、素晴らしい機会に恵まれることもあれば、モノのように扱われてしまうこともあります。
でもそれは音楽家だけが特別にそうなのではないと思いますし、もしそうなのだとしても、自分が生きたい世界で演奏を続けられるよう一生懸命考えていくことしか私たちにはできないと思います。
思いの外、様々なことを考えさせられる春になりそうですが、ひたむきにやっていきます。
また、コンサートでお会いできる日まで:;(∩´﹏`∩);:
佐々木華 ドルチェ・クラシックチャンネル様での音源ダウンロードは
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